統合失調症の陰性症状はどれか。2つ選びなさい。
- 意欲低下
- 感情の平板化
- 幻覚
- 妄想
- 連合弛緩
解答解説
正解は 1.意欲低下 と 2.感情の平板化 です。
統合失調症の症状は、大きく分けて陽性症状と陰性症状に分類されます。陽性症状は通常存在しない異常な行動や知覚(幻覚、妄想など)を指し、陰性症状は正常な感情や行動の減退や欠如を指します。以下、各選択肢について詳しく解説します。
各選択肢の解説
- 意欲低下(正解)
意欲低下は統合失調症の典型的な陰性症状です。患者は活動への意欲を欠き、日常生活や社会的活動に対する関心が低下します。この選択肢は正しいです。 - 感情の平板化(正解)
感情の平板化は陰性症状の一つであり、感情表現が乏しくなる状態を指します。患者は喜怒哀楽が乏しく、感情的な反応がほとんど見られなくなります。この選択肢は正しいです。 - 幻覚
幻覚は統合失調症の陽性症状の代表的な例であり、患者が実際には存在しない刺激(主に幻聴)を体験する状態です。陰性症状には該当しません。この選択肢は誤りです。 - 妄想
妄想も統合失調症の陽性症状の一つで、現実とかけ離れた強い思い込み(例:被害妄想や誇大妄想)が特徴です。陰性症状には該当しません。この選択肢は誤りです。 - 連合弛緩
連合弛緩は統合失調症における思考障害の一つで、考えがまとまりを欠き、話が一貫しなくなる状態を指します。これは陽性症状や思考障害に分類され、陰性症状ではありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
統合失調症の症状を理解するためには、陽性症状(幻覚、妄想、思考の異常)と陰性症状(意欲低下、感情の平板化、社会的引きこもりなど)を明確に区別することが重要です。特に陰性症状は、患者の日常生活に大きな影響を与え、回復に時間がかかるため、治療と支援が必要です。