改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査 JDDST-Rにおける粗大運動発達の順序で正しいのはどれか。
- A→B→C
- A→C→B
- B→A→C
- B→C→A
- C→B→A
解答解説
正解は5.C→B→Aです。
粗大運動の発達は、乳児が筋力や運動能力を獲得する一般的な発達順序に基づいています。C(腹ばい)→B(つかまり立ち)→A(お座り)の順で発達します。これは、頭部・体幹の筋力が発達した後、四肢や全身のバランスを取る能力が発達する流れに沿っています。
各選択肢の解説
- A→B→C
誤り。お座り(A)がつかまり立ち(B)より先に発達することはありません。粗大運動発達では、首が座る、腹ばい、立ち上がりという順序で進むため、この順序は間違いです。 - A→C→B
誤り。腹ばい(C)はお座り(A)よりも先に獲得されます。お座りは、体幹のコントロールが可能になった後に獲得されるため、この順序は不適切です。 - B→A→C
誤り。つかまり立ち(B)は発達の後半であり、腹ばい(C)よりも先に獲得されることはありません。この順序も発達過程に反します。 - B→C→A
誤り。つかまり立ち(B)の前に腹ばい(C)が獲得されます。この順序は正しい発達の流れに反しています。 - C→B→A
正解。腹ばい(C)は粗大運動発達の初期段階で、つかまり立ち(B)は体幹の筋力がさらに発達した後に見られます。その後、安定してお座り(A)ができるようになるという順序が正しい発達の流れです。
ワンポイントアドバイス
粗大運動の発達は、頭部から体幹、四肢へと順番に筋力とコントロールが発達することに基づきます。JDDST-Rを用いた発達評価では、この順序を理解することで、乳児の発達の正常性を的確に評価できます。腹ばい→つかまり立ち→お座りの順序を覚えておきましょう。