平均的な発症年齢が最も低いのはどれか。
- 筋強直性ジストロフィー
- 福山型筋ジストロフィー
- Becker型筋ジストロフィー
- Duchenne型筋ジストロフィー
- 顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー
解答解説
正解は2.福山型筋ジストロフィーです。
福山型筋ジストロフィー(FCMD:Fukuyama Congenital Muscular Dystrophy)は、先天性筋ジストロフィーの一種で、出生直後から筋力低下や運動発達の遅れが見られる疾患です。他の筋ジストロフィーと比較して、発症時期が最も早く、乳幼児期に診断されることが多いのが特徴です。
各選択肢の解説
- 筋強直性ジストロフィー
筋強直性ジストロフィーは、成人期(20~40歳代)に発症することが多い疾患で、顔面筋の筋力低下や筋強直を特徴とします。平均的な発症年齢は福山型よりも高いです。この選択肢は誤りです。 - 福山型筋ジストロフィー(正解)
福山型筋ジストロフィーは、先天性筋ジストロフィーであり、出生直後から筋力低下が見られるため、発症年齢が最も低い疾患です。 この選択肢が正解です。 - Becker型筋ジストロフィー
Becker型は、Duchenne型に比べて症状が軽く、発症も遅め(5~15歳)です。平均的な発症年齢は福山型よりも高いです。この選択肢は誤りです。 - Duchenne型筋ジストロフィー
Duchenne型は、小児期(2~5歳)に発症する重症型筋ジストロフィーで、歩行の遅れや筋力低下が見られます。福山型よりも発症は遅いです。この選択肢は誤りです。 - 顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー
顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーは、10~20歳代に発症することが多い疾患で、顔面や肩甲上腕部の筋力低下を特徴とします。発症時期は福山型よりも遅いです。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
筋ジストロフィーは発症年齢や症状の特徴が異なるため、以下のポイントを整理して覚えましょう:
- 出生直後から症状が見られる:福山型筋ジストロフィー(先天性)。
- 幼児期(2~5歳)に発症:Duchenne型筋ジストロフィー。
- 児童期から思春期(5~15歳)に発症:Becker型筋ジストロフィー。
- 成人期以降(20~40歳)に発症:筋強直性ジストロフィー、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー。
これらの特徴を比較しながら理解すると、試験でも応用しやすくなります。