肩甲骨の運動とそれに作用する筋の組合せで正しいのはどれか。
- 挙上
- 下制
- 外転
- 内転
- 下方回旋
解答解説
正解は2.下制:鎖骨下筋と4.内転:菱形筋です。
肩甲骨の運動には挙上、下制、外転、内転、上方回旋、下方回旋などがあります。それぞれの運動は特定の筋肉群によって引き起こされます。鎖骨下筋は肩甲骨を下制する作用があり、菱形筋は肩甲骨を内転させる筋肉として正しい組み合わせです。
各選択肢の解説
- 挙上:小胸筋
小胸筋は肩甲骨を下制・前傾させる筋肉であり、挙上には関与しません。この選択肢は誤りです。 - 下制:鎖骨下筋(正解)
鎖骨下筋は、鎖骨を引き下げる作用を通じて肩甲骨の下制に寄与します。 この選択肢は正しいです。 - 外転:僧帽筋
僧帽筋は肩甲骨の挙上、内転(収縮部位による)および上方回旋を行います。外転には関与しません。この選択肢は誤りです。 - 内転:菱形筋(正解)
菱形筋(大菱形筋・小菱形筋)は肩甲骨を内転させる主要な筋肉です。 この選択肢は正しいです。 - 下方回旋:前鋸筋
前鋸筋は肩甲骨を外転および上方回旋させる作用があります。下方回旋には関与しません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
肩甲骨の運動と関与する筋肉は臨床や試験で頻出のテーマです。以下のポイントを覚えておきましょう:
- 挙上:僧帽筋(上部)、肩甲挙筋
- 下制:鎖骨下筋、僧帽筋(下部)
- 内転:菱形筋、僧帽筋(中部)
- 外転:前鋸筋、小胸筋
- 上方回旋:僧帽筋(上部・下部)、前鋸筋
- 下方回旋:菱形筋、小胸筋