血液凝固因子はどれか。
- アルブミン
- トロンビン
- ヘモグロビン
- プラスミノゲン
- エリスロポエチン
解答解説
正解は2.トロンビンです。
トロンビン(thrombin)は、プロトロンビン(凝固因子II)が活性化されたもので、血液凝固過程の中心的な役割を果たします。トロンビンはフィブリノーゲンをフィブリンに変換し、血栓形成に寄与します。また、凝固因子の活性化を増幅する機能もあります。
各選択肢の解説
- アルブミン
アルブミンは血漿中の主要なタンパク質で、主に浸透圧の維持や物質の運搬に関与します。血液凝固には関与しません。この選択肢は誤りです。 - トロンビン(正解)
トロンビンは血液凝固因子として、フィブリン形成や凝固因子の活性化に重要です。 この選択肢が正解です。 - ヘモグロビン
ヘモグロビンは赤血球中のタンパク質で、酸素の運搬に関与します。血液凝固とは無関係です。この選択肢は誤りです。 - プラスミノゲン
プラスミノゲンは線溶系に関与する物質で、血栓を溶解する役割を持ちます。血液凝固因子ではありません。この選択肢は誤りです。 - エリスロポエチン
エリスロポエチンは腎臓で産生されるホルモンで、赤血球の生成を促進します。血液凝固因子ではありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
血液凝固因子(因子I~XIII)の役割とその活性化経路(内因系・外因系)を理解することが重要です。 トロンビンは凝固カスケードの中で中心的な役割を果たすため、試験でも頻出の内容です。他の血液成分との区別も正確に覚えておきましょう。