二重神経支配の筋はどれか。
- 長内転筋
- 大内転筋
- 中間広筋
- 半膜様筋
- ヒラメ筋
解答解説
正解は2.大内転筋です。
大内転筋(adductor magnus muscle)は、内転筋群の中で最大の筋であり、閉鎖神経(内転筋部)と坐骨神経(大腿伸展部)の二重神経支配を受けています。この構造は、大内転筋が内転とともに股関節の伸展にも関与するためであり、その複数の機能に応じて異なる神経支配を受けると考えられます。
各選択肢の解説
- 長内転筋
長内転筋は閉鎖神経の支配を受けており、二重神経支配ではありません。この選択肢は誤りです。 - 大内転筋(正解)
大内転筋は、内転筋部が閉鎖神経、ハムストリングス様部が坐骨神経の支配を受けており、二重神経支配の代表的な筋です。 この選択肢が正解です。 - 中間広筋
中間広筋は大腿四頭筋の一部で、大腿神経の支配を受けます。二重神経支配ではありません。この選択肢は誤りです。 - 半膜様筋
半膜様筋は坐骨神経の支配を受けており、二重神経支配ではありません。この選択肢は誤りです。 - ヒラメ筋
ヒラメ筋は脛骨神経の支配を受け、二重神経支配ではありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
二重神経支配を持つ筋は、大内転筋や上腕二頭筋(筋皮神経と橈骨神経)など、特定の筋に限られます。 二重神経支配の筋は、その多機能性や位置的特性により異なる神経から支配を受けることが多いため、機能とともに覚えておきましょう。