胸椎に付着する筋はどれか。
- 外腹斜筋
- 肩甲挙筋
- 前鋸筋
- 僧帽筋
- 内腹斜筋
解答解説
正解は4.僧帽筋です。
僧帽筋(trapezius muscle)は、後頸部から背部にかけて広がる筋で、肩甲骨の運動や姿勢保持に重要な役割を果たします。起始部は後頭骨、項靭帯、第1~12胸椎の棘突起から始まり、停止部は鎖骨、肩甲棘、肩峰に至ります。そのため、胸椎に直接付着しています。
各選択肢の解説
- 外腹斜筋
外腹斜筋(external oblique muscle)は腹部の外側に位置し、下位肋骨に付着しますが、胸椎には付着しません。この選択肢は誤りです。 - 肩甲挙筋
肩甲挙筋(levator scapulae muscle)は頸椎(第1~4頸椎の横突起)に付着し、胸椎には関与しません。この選択肢は誤りです。 - 前鋸筋
前鋸筋(serratus anterior muscle)は肋骨に付着し、肩甲骨を安定させる筋です。胸椎には付着しません。この選択肢は誤りです。 - 僧帽筋(正解)
僧帽筋は、第1~12胸椎の棘突起に起始を持ち、胸椎に直接付着します。 この選択肢が正解です。 - 内腹斜筋
内腹斜筋(internal oblique muscle)は、胸腰筋膜、腸骨稜などから起始し、肋骨に付着しますが、胸椎には付着しません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
胸椎に付着する筋は主に背部の筋群(僧帽筋、広背筋など)であることを覚えておきましょう。 また、筋肉の起始と停止を整理して理解することで、解剖学の問題に柔軟に対応できるようになります。