Barthel Index で正しいのはどれか。
- 歩行には坂道歩行を含まない。
- 100点であれば社会生活に支障はない。
- トイレ動作にはトイレの出入りを含まない。
- 食事動作は補助具を使用しない状態で評価する。
- 車椅子からベッドへの移乗には車椅子操作は含まない。
解答解説
正解は1.歩行には坂道歩行を含まないです。
Barthel Index(バーセルインデックス)は、日常生活動作(ADL)を評価するためのスケールであり、10項目を5点刻みまたは10点刻みで評価します。その中で「歩行」は平地歩行が対象であり、坂道歩行は含まれません。この評価は基本的な動作能力を測定するもので、社会生活における完全な自立を保証するものではありません。
選択肢の解説
- 歩行には坂道歩行を含まない。
正解です。Barthel Indexの「歩行」項目は、屋内外での平地歩行の能力を評価するものであり、坂道や階段は含まれません。 - 100点であれば社会生活に支障はない。
誤りです。Barthel Indexが100点であっても、必ずしも社会生活に完全に支障がないわけではありません。例えば、認知機能や複雑な動作能力の評価は含まれないため、社会生活における実際の支障を十分に反映しない場合があります。 - トイレ動作にはトイレの出入りを含まない。
誤りです。Barthel Indexでは「トイレ動作」にトイレへの出入りも含まれます。具体的には、トイレまで移動し、排泄動作を行い、戻るまでの一連の動作を評価します。 - 食事動作は補助具を使用しない状態で評価する。
誤りです。Barthel Indexでは補助具を使用した状態でも評価を行います。補助具を使ってでも食事を自立して行えるかが重要です。 - 車椅子からベッドへの移乗には車椅子操作は含まない。
誤りです。「移乗」の項目では、車椅子操作も評価に含まれます。具体的には、車椅子を適切に位置付け、自分で移動できるかが評価されます。
ワンポイントアドバイス
Barthel IndexはADLを簡便に評価するためのスケールであり、日常生活での基本動作を重視しています。ただし、認知機能や複雑な動作能力を評価する項目は含まれていません。各項目の評価基準を正確に理解しておくことで、適切に使用し、試験問題にも対応できるようにしましょう。