第51回

第51回理学療法士国家試験 午前問題70

肩関節の外旋筋はどれか。

  1. 肩甲下筋
  2. 広背筋
  3. 三角筋前部
  4. 小円筋
  5. 大胸筋

解答解説

正解は4.小円筋です。

肩関節の外旋に関与する主な筋肉は小円筋棘下筋です。これらは肩甲骨から上腕骨に付着し、外旋の動きを担います。一方、他の選択肢に挙げられた筋肉は、内旋や別の動作を担当する筋肉であり、外旋には関与しません。

選択肢の解説

  1. 肩甲下筋
    誤りです。肩甲下筋は肩甲骨の前面に位置し、肩関節の内旋を担当する筋肉です。外旋には関与しません。
  2. 広背筋
    誤りです。広背筋は肩関節の内旋、内転、伸展を行う筋肉で、外旋には関与しません。
  3. 三角筋前部
    誤りです。三角筋前部は肩関節の屈曲や内旋を担当します。外旋に関与するのは三角筋の後部です。
  4. 小円筋
    正解です。小円筋は棘下筋とともに肩関節の外旋を担当します。ローテーターカフ(回旋筋腱板)の一部として、肩関節の安定化にも寄与します。
  5. 大胸筋
    誤りです。大胸筋は肩関節の内旋、内転、屈曲を担当します。外旋には関与しません。

ワンポイントアドバイス

肩関節の外旋筋は、棘下筋小円筋が中心であることを覚えておきましょう。また、ローテーターカフ(回旋筋腱板)の構成要素である肩甲下筋(内旋担当)や肩関節の安定化の役割も併せて理解しておくと、関連問題にも対応しやすくなります。