第51回

第51回理学療法士国家試験 午前問題45

ICFで身体構造・心身機能の第一評価点(小数点1桁)が示すのはどれか。

  1. 障害の程度や大きさ
  2. 阻害因子の有無
  3. 障害された範囲
  4. 時間的な経過
  5. 実行状況

解答解説

正解は1.障害の程度や大きさです。

ICF(国際生活機能分類)における身体構造および心身機能の評価では、第一評価点(小数点1桁)は障害の「程度や大きさ」を示します。この数値は0(障害なし)から4(完全な障害)までの5段階で、機能や構造にどの程度の障害があるかを表します。

選択肢の解説

  1. 障害の程度や大きさ
    正解です。ICFでは、身体構造・心身機能の障害の程度を0~4の5段階で評価します。これは、個々の障害がどれだけ日常生活に影響を与えるかを定量化するための重要な指標です。
  2. 阻害因子の有無
    誤りです。阻害因子の有無は、環境因子や個人因子の項目で評価されます。これは身体構造や心身機能の第一評価点ではありません。
  3. 障害された範囲
    誤りです。障害された範囲(部位や領域)はICFの分類の中で記載されますが、小数点1桁の評価点は「程度や大きさ」を示します。
  4. 時間的な経過
    誤りです。時間的な経過はICFの評価指標には直接含まれません。評価点は現在の障害の程度を示しています。
  5. 実行状況
    誤りです。実行状況は「活動と参加」の項目で評価されます。身体構造や心身機能の第一評価点はこれとは関係ありません。

ワンポイントアドバイス

ICFは、障害を多角的に捉える枠組みです。身体構造や心身機能の障害の程度を正確に理解することで、適切なリハビリ計画を立てることができます。特に第一評価点(小数点1桁)のスケールをしっかり覚え、具体的な評価に活用できるようにしましょう。