心筋梗塞の再発危険因子として誤っているのはどれか。
- 加齢
- 肥満
- 高血圧
- 身体活動量の低下
- 高HDLコレステロール血症
解答解説
正解は5.高HDLコレステロール血症です。
HDL(高密度リポタンパク)コレステロールは「善玉コレステロール」と呼ばれ、動脈硬化の予防因子として知られています。そのため、高HDLコレステロール血症は心筋梗塞の危険因子ではありません。他の選択肢は心筋梗塞の再発危険因子としてよく知られています。
選択肢の解説
- 加齢
正しいです。加齢は動脈硬化の進行や心筋梗塞の発症リスクを高める主要な危険因子です。再発リスクも年齢が上がるほど高くなります。 - 肥満
正しいです。肥満は心筋梗塞のリスク因子であり、高血圧や糖尿病、脂質異常症を伴いやすく、これらが再発リスクをさらに増大させます。 - 高血圧
正しいです。高血圧は血管への負担を増大させ、動脈硬化を促進するため、心筋梗塞の主要な危険因子です。再発防止には血圧管理が重要です。 - 身体活動量の低下
正しいです。運動不足は肥満や糖尿病、高血圧を引き起こし、動脈硬化の進行を助長します。そのため、適度な身体活動が心筋梗塞の再発予防に重要です。 - 高HDLコレステロール血症
誤りです。HDLコレステロールは動脈硬化を抑制する働きを持つため、逆に心筋梗塞の予防因子とされています。高HDLコレステロール血症は心筋梗塞の再発危険因子にはなりません。
ワンポイントアドバイス
心筋梗塞の再発予防には、危険因子の管理が重要です。高血圧、肥満、運動不足などの生活習慣を見直すことが基本となります。一方で、HDLコレステロール値を高める生活(適度な運動や食事改善)も再発予防に効果的であることを覚えておきましょう。