眼球構成体の説明で正しいのはどれか。
- 角膜は光信号を電気信号に変換する。
- 虹彩は涙液を産生する。
- 硝子体は網膜に入る光量を調整する。
- 網膜は眼球の内圧を保つ。
- 毛様体は水晶体の厚さを変化させる。
解答解説
正解は5.毛様体は水晶体の厚さを変化させるです。
毛様体は、毛様体筋を収縮または弛緩させることで、水晶体(レンズ)の厚さを調節し、焦点を合わせる働きをします。この機能は「調節」と呼ばれます。
各選択肢の解説
- 角膜は光信号を電気信号に変換する。
誤り。光信号を電気信号に変換するのは網膜の視細胞(桿体細胞と錐体細胞)です。角膜は光を屈折させ、焦点を合わせる役割を果たします。 - 虹彩は涙液を産生する。
誤り。涙液を産生するのは涙腺です。虹彩は瞳孔を調整して眼球に入る光の量を制御します。 - 硝子体は網膜に入る光量を調整する。
誤り。硝子体は眼球の形状を保つためのゼリー状の構造物であり、光量の調整には関与しません。光量調整は虹彩が行います。 - 網膜は眼球の内圧を保つ。
誤り。眼球の内圧を保つのは、房水や硝子体の役割です。網膜は光信号を電気信号に変換する感覚器官です。 - 毛様体は水晶体の厚さを変化させる。
正解。毛様体筋の収縮と弛緩により、水晶体の厚さを調整して焦点を合わせる働きがあります。この作用を「調節」といいます。
ワンポイントアドバイス
眼球の構造と機能を整理する際には、各部位の主な役割を把握することが重要です。例えば、
- 角膜・水晶体:光の屈折
- 虹彩:光量の調整
- 網膜:光信号の電気信号への変換
- 毛様体:水晶体の調節
これらを明確に理解しておくと、眼球の機能について正確に答えられるようになります。