第51回

第51回理学療法士国家試験 午前問題40

極超短波治療の図を示す。aに対するbの強度はどれか。

  1. 1/2
  2. 1/4
  3. 1/6
  4. 1/8
  5. 1/16

解答解説

正解は4.1/8です。

極超短波治療のエネルギー強度は、照射距離の2乗に反比例し、さらに照射角度の余弦(cosθ)に比例します。

  • aの距離:10cm、角度:90度(cos90°=1)
  • bの距離:20cm、角度:30度(cos30°=√3/2)

距離が2倍になるため、強度は1/4になります。また、角度が30度になると強度はさらに√3/2倍となります。これを掛け合わせた結果、強度はaの1/8に相当します。

選択肢の解説

  1. 1/2
    誤りです。距離の2乗に反比例する法則を無視しており、正しい計算に基づいていません。
  2. 1/4
    誤りです。距離の影響(1/4)は考慮されていますが、角度による影響(cos30°=√3/2)が含まれていません。
  3. 1/6
    誤りです。距離や角度の計算が正確ではありません。
  4. 1/8
    正解です。距離の2乗に反比例する強度(1/4)と、角度の余弦(cos30°=√3/2)を掛け合わせた結果が、aに対するbの強度となります。
  5. 1/16
    誤りです。距離の影響を過剰に見積もっています。正しい計算では1/8が妥当です。

ワンポイントアドバイス

極超短波治療では、エネルギーの強度が「距離の2乗に反比例」し、「照射角度の余弦に比例」することを覚えましょう。この法則を理解すれば、治療時の適切な配置を考える際にも役立ちます。また、計算時に余弦値を正確に適用することが重要です。