脳卒中片麻痺者の応用歩行練習について麻痺側から行う場合が多いのはどれか。
- エスカレーターに乗るとき
- 低い障害物をまたぐとき
- 急なスロープを上るとき
- 階段を上るとき
- バスに乗るとき
解答解説
正解は2.低い障害物をまたぐときです。
脳卒中片麻痺者の応用歩行練習では、麻痺側の下肢を先行して動かすことで、安全性を確保しながら動作を行うことが推奨される場合があります。低い障害物をまたぐ場合は、麻痺側から先に動かすことで、健側の支持力を活用し、動作の安定性を図ることが多いです。
各選択肢の解説
- エスカレーターに乗るとき
エスカレーターでは健側から乗ることで、先に安全な支持基盤を確保します。麻痺側から乗ることは通常行いません。この選択肢は誤りです。 - 低い障害物をまたぐとき(正解)
麻痺側からまたぐことで、健側の支持力を活用しながら動作を安全に行えます。 健側を最後に動かすことでバランスを保ちやすくなるため、この選択肢が正解です。 - 急なスロープを上るとき
スロープを上る場合、通常は健側から先に動かし、安定性を確保します。麻痺側からの動作は推奨されません。この選択肢は誤りです。 - 階段を上るとき
階段を上る場合、健側を先に動かす「健側先行」が基本です。これにより支持基盤を確保できます。麻痺側からの動作は行いません。この選択肢は誤りです。 - バスに乗るとき
バスに乗る場合も、健側を先に動かすことで安定性を確保します。麻痺側から乗ることはありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
片麻痺者の応用動作では、動作の種類によって麻痺側と健側のどちらを先行させるかが異なります。 障害物をまたぐ場合には麻痺側先行、階段やスロープを上る場合には健側先行が基本となるため、動作の原則を正確に理解しておきましょう。