脳血管障害の評価として用いられる評価法について正しいのはどれか。
- mRSの評価項目に筋緊張がある。
- SIASの評価項目に意識障害がある。
- GCSの評価項目に関節可動域がある。
- NIHSSの評価項目にバランスがある。
- Fugl-Meyer Assessment の評価項目に感覚機能がある。
解答解説
正解は5.Fugl-Meyer Assessment の評価項目に感覚機能があるです。
Fugl-Meyer Assessment(FMA)は、脳血管障害患者の機能回復を多面的に評価するための評価法で、運動機能、感覚機能、バランス、関節の可動性、痛みなどが含まれます。この中に感覚機能の評価項目があり、特に触覚や関節位置覚を評価します。
各選択肢の解説
- mRSの評価項目に筋緊張がある。
mRS(modified Rankin Scale)は日常生活動作の自立度を評価するスケールで、筋緊張そのものを評価する項目はありません。この選択肢は誤りです。 - SIASの評価項目に意識障害がある。
SIAS(Stroke Impairment Assessment Set)は脳卒中患者の運動機能や感覚を評価するスケールで、意識障害を直接評価する項目はありません。この選択肢は誤りです。 - GCSの評価項目に関節可動域がある。
GCS(Glasgow Coma Scale)は意識障害の評価法であり、開眼、言語反応、運動反応を評価しますが、関節可動域を評価する項目はありません。この選択肢は誤りです。 - NIHSSの評価項目にバランスがある。
NIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)は脳卒中の重症度を評価するスケールで、意識、運動機能、感覚、視野、言語などを評価しますが、バランスを直接評価する項目はありません。この選択肢は誤りです。 - Fugl-Meyer Assessment の評価項目に感覚機能がある。(正解)
Fugl-Meyer Assessmentは、脳卒中後の運動機能、感覚機能、バランスなどを詳細に評価する包括的なスケールです。 感覚機能の評価として触覚や位置覚を確認する項目が含まれます。この選択肢が正解です。
ワンポイントアドバイス
脳血管障害の評価法は、それぞれ異なる目的や対象を持つため、特徴を正確に覚えることが重要です。特にFugl-Meyer Assessmentは包括的な評価法であり、感覚やバランスを評価する際に有用であることを理解しておきましょう。また、試験では他のスケールとの違いを問われることが多い点も注意が必要です。