第52回

第52回理学療法士国家試験 午前問題1

スパイログラムを図に示す。
予備呼気量はどれか。

解答解説

正解は4です。

予備呼気量とは、通常の呼気終了後にさらに努力して呼気できる空気量を指します。図で④に該当する部分がそれにあたります。

各選択肢の解説


  1. ①は肺活量(努力吸気量+予備呼気量+1回換気量)に該当します。予備呼気量とは異なります。

  2. ②は全肺気量(肺活量+残気量)に該当します。予備呼気量ではありません。

  3. ③は1回換気量(安静時の1回の呼吸で出入りする空気量)に該当します。予備呼気量ではありません。
  4. (正解)
    正しい選択肢です。予備呼気量は安静呼吸での呼気終了後に、努力してさらに呼出できる空気量を指します。図の④部分がこれにあたります。

  5. ⑤は残気量(最大努力呼気後に肺に残る空気量)を示しています。予備呼気量とは異なります。

ワンポイントアドバイス

呼吸機能を示すスパイログラムでは、以下の用語を正確に把握することが重要です:

  • 1回換気量(③):安静時の呼吸1回分の空気量。
  • 予備吸気量:安静吸気終了後にさらに吸い込める空気量。
  • 予備呼気量(④):安静呼気終了後にさらに吐き出せる空気量。
  • 残気量(⑤):最大呼気後に肺に残る空気量。
  • 肺活量(①):予備吸気量+1回換気量+予備呼気量。

これらを視覚的に理解しておくと試験で迷いません。