第59回

第59回理学療法士国家試験 午後問題70

肩甲上腕関節の内旋作用をもつのはどれか。

  1. 棘下筋
  2. 広背筋
  3. 小円筋
  4. 三角筋後部線維
  5. 上腕二頭筋長頭

解答解説

正解は「2」です。

広背筋(latissimus dorsi)は肩甲上腕関節の内旋作用をもつ筋肉の一つです。広背筋は肩関節の内転、伸展、内旋を行う強力な筋肉です。他の選択肢に挙げられている筋は内旋には関与せず、主に外旋やその他の作用を持ちます。

選択肢ごとの解説

  1. 棘下筋
    棘下筋は肩関節の外旋作用をもつ筋であり、内旋には関与しません。
  2. 広背筋
    正解です。 広背筋は肩関節の内旋、内転、伸展を行います。日常動作では腕を後方に引いたり、内側に回す際に使われます。
  3. 小円筋
    小円筋は棘下筋と同様に、肩関節の外旋作用を持つ筋です。内旋には関与しません。
  4. 三角筋後部線維
    三角筋後部線維は肩関節の伸展および外旋を担当します。内旋には関与しません。
  5. 上腕二頭筋長頭
    上腕二頭筋は主に肘関節の屈曲と前腕の回外を担当し、肩関節の内旋には関与しません。

ワンポイントアドバイス

肩甲上腕関節の内旋に関与する筋肉には、広背筋のほかに大胸筋、肩甲下筋、大円筋があります。内旋と外旋を担当する筋肉を明確に分類し、それぞれの機能を試験対策として整理しておきましょう。