フレイルの判定要件でないのはどれか。
- 疲労感
- 筋力低下
- 体重減少
- 身体活動低下
- 歩行距離減少
解答解説
正解は 5. 歩行距離減少 です。
フレイルの判定要件としてよく使用されるのは、「疲労感」「筋力低下」「体重減少」「身体活動低下」「歩行速度低下」の5つです。歩行距離の減少は直接的な判定要件には含まれておらず、活動性低下や歩行速度低下に間接的に関連する可能性があるものの、独立した要件としては扱われません。
各選択肢の解説
- 疲労感
主観的な疲労感は、身体的および心理的なフレイルの兆候として重要な要素です。質問票や自己申告で評価されます。 - 筋力低下
握力などで評価され、フレイルの重要な判定基準の1つです。加齢に伴う筋力の低下(サルコペニア)はフレイルの特徴的な要素です。 - 体重減少
過去6か月間で意図しない体重減少(通常5%以上)は、栄養状態の悪化を示し、フレイル判定に重要です。 - 身体活動低下
日常生活での活動量が減少していることもフレイルの要件です。活動性の低下は全身の機能低下を反映します。 - 歩行距離減少(正解)
歩行距離そのものはフレイルの直接的な判定要件ではありません。ただし、活動低下や歩行速度低下が原因となり、間接的に影響する場合があります。
ワンポイントアドバイス
フレイルの判定には、フリードらが提唱した5つの基準(疲労感、筋力低下、体重減少、身体活動低下、歩行速度低下)がよく用いられます。これらのうち3つ以上に該当するとフレイルと判定されます。これらの要素を体系的に覚えておくことで、関連疾患や介入の必要性を適切に判断できます。