第51回

第51回理学療法士国家試験 午前問題21

関節可動域測定時の足部の内転の基本軸はどれか。

  1. 第1中足骨の中央線
  2. 第1中足骨と第2中足骨との間の中央線
  3. 第2中足骨の中央線
  4. 第2中足骨と第3中足骨との間の中央線
  5. 第3中足骨の中央線

解答解説

正解は2.第1中足骨と第2中足骨との間の中央線です。

足部の内転の可動域を測定する際の基本軸は、第1中足骨と第2中足骨の間の中央線を設定します。この基本軸は足の内転方向の動きを正確に測定するために重要です。基本軸を明確にすることで、内転角度を客観的に評価することが可能になります。

選択肢の解説

  1. 第1中足骨の中央線
    第1中足骨の中央線は母趾方向を示す基準になりますが、足部全体の内転の基準軸としては不適切です。この選択肢は誤りです。
  2. 第1中足骨と第2中足骨との間の中央線
    足部の内転の基本軸として正しい設定です。この基準により、内転方向への運動を正確に評価できます。この選択肢が正解です。
  3. 第2中足骨の中央線
    第2中足骨の中央線は、足部の一部の測定で基準とされることがありますが、内転全体の可動域測定には用いられません。この選択肢は誤りです。
  4. 第2中足骨と第3中足骨との間の中央線
    第2中足骨と第3中足骨の間は外側方向に寄っており、足部内転の基準としては不適切です。この選択肢は誤りです。
  5. 第3中足骨の中央線
    第3中足骨は足部の外側に位置し、内転の基本軸としては不適切です。この選択肢は誤りです。

ワンポイントアドバイス

関節可動域測定では、基本軸移動軸を正確に設定することが重要です。足部の内転測定では、第1中足骨と第2中足骨の間の中央線を基本軸とし、移動軸を第2中足骨に設定することで正確な評価が可能です。この基準を覚え、実技での応用力を高めましょう。