親しい人間関係を構築できず、奇異な考え方や風変わりな行動が継続してみられ、パーソナリティ障害を指摘された。最も考えられるのはどれか。
- 演技性パーソナリティ障害
- 依存性パーソナリティ障害
- 統合失調型パーソナリティ障害
- 猜疑性(妄想性)パーソナリティ障害
- シゾイド(統合失調質)パーソナリティ障害
解答解説
正解は3です。
統合失調型パーソナリティ障害は、親しい人間関係の構築が困難で、奇妙な考え方や風変わりな行動、現実と異なる認識が特徴です。 これは統合失調症に近い特徴を持つものの、幻覚や明確な妄想はありません。
選択肢の解説
- 演技性パーソナリティ障害
誤りです。 演技性パーソナリティ障害は、注目を集めるために感情を誇張したり、派手な行動を取ることが特徴で、奇異な考え方や風変わりな行動とは異なります。 - 依存性パーソナリティ障害
誤りです。 依存性パーソナリティ障害は、他人に過剰に依存し、自分で決断することを避ける傾向が特徴で、質問文の奇異な考え方や行動とは一致しません。 - 統合失調型パーソナリティ障害
正しい記述です。 この障害は、親しい人間関係の欠如、奇異な思考や行動、社会的孤立が特徴であり、質問文に最も合致します。 - 猜疑性(妄想性)パーソナリティ障害
誤りです。 猜疑性パーソナリティ障害は、他人への強い不信感や疑念が特徴で、奇異な考え方や行動が目立つわけではありません。 - シゾイド(統合失調質)パーソナリティ障害
誤りです。 シゾイドパーソナリティ障害は、社会的関係を避け、感情表現が乏しいことが特徴です。ただし、奇異な考え方や行動という点では統合失調型パーソナリティ障害に劣ります。
ワンポイントアドバイス
統合失調型パーソナリティ障害は、統合失調症に近い特徴(奇妙な思考や行動)を持ちながらも、幻覚や明確な妄想がない点で異なります。この疾患はパーソナリティ障害の中でも特異的であり、統合失調症との鑑別が重要です。