関節リウマチについて正しいのはどれか。
- 股関節などの大関節に初発する。
- 間質性肺炎を合併することが多い。
- 疾患関節の症状は非対称性に現れる。
- 半数以上にリウマトイド結節が認められる。
- 血清アルカリフォスファターゼが高値となる。
解答解説
正解は2です。
関節リウマチ(RA)では、関節外症状として間質性肺炎を合併することがあり、これは重篤な合併症として知られています。 間質性肺炎の頻度は比較的高く、RA患者の予後に大きな影響を与えることがあります。
選択肢の解説
- 股関節などの大関節に初発する。
誤りです。 関節リウマチでは、初発はしばしば小関節(手指や手首など)で起こり、非荷重関節が主です。股関節などの大関節が初発部位となることは稀です。 - 間質性肺炎を合併することが多い。
正しい記述です。 関節リウマチの患者では間質性肺炎が比較的頻繁に合併します。特に、抗CCP抗体が陽性の患者や喫煙歴がある患者でリスクが高まります。 - 疾患関節の症状は非対称性に現れる。
誤りです。 関節リウマチの特徴は、関節の症状が対称性に現れることです。例えば、左右両側の手指関節に炎症が見られるのが典型です。 - 半数以上にリウマトイド結節が認められる。
誤りです。 リウマトイド結節は、関節リウマチの患者の約20~30%に認められますが、半数以上ではありません。 - 血清アルカリフォスファターゼが高値となる。
誤りです。 関節リウマチでは血清アルカリフォスファターゼ(ALP)は特異的な変化を示しません。ALPの高値は骨疾患や肝胆道系疾患でみられることが多いです。
ワンポイントアドバイス
関節リウマチは関節の炎症だけでなく、間質性肺炎や血管炎、心膜炎などの関節外症状を合併する可能性があることを理解しておきましょう。試験対策として、RAの特徴的な病態(対称性、多関節炎、抗CCP抗体)とともに、重篤な合併症である間質性肺炎を押さえることが重要です。