第53回

第53回理学療法士国家試験 午後問題100

うつ病の患者への対応として適切でないのはどれか。

  1. 急性期には休息をとらせる。
  2. 自殺しないように約束させる。
  3. 重要な問題の決定を先延ばしさせる。
  4. 抗うつ薬の副作用について説明する。
  5. うつ病であることを伝えずに伏せておく。

解答解説

正解は5. うつ病であることを伝えずに伏せておくです。

解説

  1. 急性期には休息をとらせる
    うつ病の急性期には過労やストレスを避け、十分な休息をとることが重要です。この選択肢は適切です。
  2. 自殺しないように約束させる
    患者との信頼関係を築き、自殺を防ぐために「自殺しない約束」を取り付けることは有効な対応策の1つとされています。この選択肢は適切です。
  3. 重要な問題の決定を先延ばしさせる
    うつ病患者は判断力が低下しているため、重大な決定を急がないようにすることが推奨されます。この選択肢は適切です。
  4. 抗うつ薬の副作用について説明する
    治療の一環として抗うつ薬を使用する場合、副作用を説明して患者の理解を深めることは重要です。この選択肢は適切です。
  5. うつ病であることを伝えずに伏せておく
    病名や治療の目的を伏せることは、患者の信頼を損ねたり、不安を増幅させる可能性があります。患者に対して病状を適切に説明し、納得してもらうことが重要です。この選択肢は不適切です。

ワンポイントアドバイス

うつ病患者への対応では、信頼関係の構築が最優先です。病状の説明を丁寧に行い、患者が安心して治療に専念できるようにサポートしましょう。また、患者の状態に応じた柔軟な対応が重要です。