古典的条件付けの原理を用いた治療法はどれか。
- 曝露法
- 認知再構成法
- トークンエコノミー法
- セルフモニタリング法
- 社会生活技能訓練(SST)
解答解説
正解は1です。
曝露法は、古典的条件付けの原理に基づいた治療法です。不安や恐怖を引き起こす状況や刺激に段階的に繰り返しさらすことで、不安反応の消去(脱条件付け)を目指します。
選択肢の解説
- 曝露法
正しい記述です。 古典的条件付けの消去原理に基づいています。不安障害や恐怖症の治療において、患者を不安や恐怖を引き起こす刺激に段階的にさらすことで、不安反応を軽減します。 - 認知再構成法
誤りです。 認知再構成法は、認知療法の一つで、認知の歪みを修正し、合理的な思考を促す方法です。古典的条件付けとは直接関係ありません。 - トークンエコノミー法
誤りです。 トークンエコノミー法は、オペラント条件付けの原理を用いた治療法です。望ましい行動に対して報酬(トークン)を与え、行動を強化します。 - セルフモニタリング法
誤りです。 セルフモニタリング法は、患者が自身の行動や感情を記録・観察する方法で、認知行動療法の一環です。古典的条件付けは用いられていません。 - 社会生活技能訓練(SST)
誤りです。 SSTは対人関係や社会生活でのスキルを向上させる訓練で、行動療法の一種です。古典的条件付けは直接関係しません。
ワンポイントアドバイス
古典的条件付けは、不適応な反応(例: 恐怖)を適応的な反応に置き換える治療法に応用されます。特に、曝露法や系統的脱感作法がこれに該当します。一方、オペラント条件付けは行動を強化または抑制する治療法(例: トークンエコノミー法)で用いられます。両者を明確に区別して覚えましょう。