作動記憶(ワーキングメモリー)の説明として適切なのはどれか。
- 数日間保持される。
- 非宣言的記憶の1つである。
- 技能の記憶として機能する。
- 生活史の記憶として機能する。
- 情報の処理と保持を同時に行う。
解答解説
正解は5です。
作動記憶(ワーキングメモリー)は、短期間の情報を保持しながら、その情報を操作・処理するシステムです。これは、問題解決や推論、学習などの高度な認知活動に必要な一時的な記憶システムです。
選択肢の解説
- 数日間保持される。
誤りです。 作動記憶は一時的な記憶システムであり、保持される情報は通常、数秒から数十秒程度です。長期記憶とは異なります。 - 非宣言的記憶の1つである。
誤りです。 作動記憶は宣言的記憶(特に短期記憶)の一部として機能します。非宣言的記憶は技能や習慣など、自覚できない形の記憶を指します。 - 技能の記憶として機能する。
誤りです。 技能の記憶は手続き記憶(非宣言的記憶)に含まれ、作動記憶とは別の記憶システムです。 - 生活史の記憶として機能する。
誤りです。 生活史の記憶はエピソード記憶(宣言的記憶の一部)に含まれますが、作動記憶の機能とは異なります。 - 情報の処理と保持を同時に行う。
正しい記述です。 作動記憶の特徴は、情報を一時的に保持しながら、それを操作して問題解決や意思決定に活用することです。たとえば、計算時に一時的に数字を保持し操作する場面で使われます。
ワンポイントアドバイス
作動記憶(ワーキングメモリー)は、短期記憶の一部であり、情報を保持しつつ操作する機能を持つことが特徴です。特に、バッドリーの作動記憶モデル(中央実行系、音韻ループ、視空間スケッチパッド、エピソードバッファ)を学ぶと、試験対策や臨床応用に役立ちます。