欲求を満たせないときに、正反対の欲求を発展させ心的平衡を保とうとする防衛機制はどれか。
- 抑圧
- 否認
- 行動化
- 合理化
- 反動形成
解答解説
正解は5です。
反動形成は、防衛機制の一つで、自分が持つ欲求や感情が受け入れられないときに、それとは正反対の感情や行動を強調して示すことで心理的安定を図る仕組みです。
選択肢の解説
- 抑圧
誤りです。 抑圧は、不快な記憶や感情、欲求を無意識の中に押し込めて意識に上がらないようにする防衛機制です。 - 否認
誤りです。 否認は、自分にとって不快な現実や感情を認めないことで、心理的な安定を図る防衛機制です。 - 行動化
誤りです。 行動化は、不安や葛藤を行動で表現する防衛機制です。例えば、怒りを直接攻撃行動で示すことがあります。 - 合理化
誤りです。 合理化は、自分の行動や感情を正当化する理由を無意識のうちに作り出し、納得する防衛機制です。 - 反動形成
正しい記述です。 反動形成は、自分の本来の欲求や感情とは正反対の感情や行動を示すことで、不安を回避しようとする防衛機制です。たとえば、嫌いな相手に対して過剰に親切に接することなどが該当します。
ワンポイントアドバイス
防衛機制は心の葛藤を処理するための無意識的な働きであり、種類が多岐にわたります。反動形成、抑圧、否認、合理化、投影などの主要な防衛機制の特徴を整理して覚えておくと、試験や臨床現場で役立ちます。