視覚について正しいのはどれか。
- 一次視覚野は側頭葉にある。
- 視細胞の杆体は色覚を司る。
- 空間分解能は全視野で均一である。
- 暗順応は明順応より速やかに行われる。
- 毛様体筋は近くを見るときに収縮する。
解答解説
正解は5. 毛様体筋は近くを見るときに収縮する。です。
解説
- 一次視覚野は側頭葉にある。
一次視覚野は後頭葉に存在します。側頭葉ではないため、この選択肢は誤りです。 - 視細胞の杆体は色覚を司る。
杆体細胞は暗所視(明暗の認識)を担当し、錐体細胞が色覚を司ります。この選択肢は誤りです。 - 空間分解能は全視野で均一である。
空間分解能(解像度)は黄斑部(特に中心窩)で最も高く、周辺部では低下します。全視野で均一ではないため、この選択肢は誤りです。 - 暗順応は明順応より速やかに行われる。
暗順応(明るい環境から暗い環境への適応)は時間がかかります。一方、明順応(暗い環境から明るい環境への適応)は速やかに行われます。この選択肢は誤りです。 - 毛様体筋は近くを見るときに収縮する。
近くを見る際、毛様体筋が収縮し、水晶体の厚みが増して屈折力が高まります。この選択肢は正しいです。
ワンポイントアドバイス
視覚の解剖学的特徴や機能は頻出分野です。特に一次視覚野の位置(後頭葉)、杆体と錐体の役割、空間分解能の差など、基本的なポイントを正確に押さえておくことが重要です。また、毛様体筋の働きは眼科学や生理学の応用問題で問われることが多いので注意しましょう。