問診で用いる質問の種類とその具体例の組合せで正しいのはどれか。
- 閉じた質問(クローズド・クエスチョン) ―――― 「痛むのは膝内側ですか、外側ですか、それとも前ですか」
- 開いた質問(オープン・クエスチョン) ―――― 「今日の具合はいかがですか」
- 中立的質問(ニュートラル・クエスチョン) ―――― 「痛みはありますか」
- 多項目の質問(マルチプル・クエスチョン) ―――― 「膝の痛みについて詳しく教えてください」
- 焦点型質問(フォーカスト・クエスチョン) ―――― 「お名前を教えてください」
解答解説
正解は2. 開いた質問(オープン・クエスチョン) ―――― 「今日の具合はいかがですか」です。
解説
問診では、質問の形式によって患者の情報収集の効率や回答内容が異なります。オープン・クエスチョンは患者に自由に話をしてもらうための質問形式であり、具体的な選択肢や限定的な内容を含みません。以下に各選択肢の詳細を説明します。
- 閉じた質問(クローズド・クエスチョン)
「痛むのは膝内側ですか、外側ですか、それとも前ですか」は選択肢が限定されているため、閉じた質問の例として正しいですが、設問の正解ではありません。 - 開いた質問(オープン・クエスチョン)
「今日の具合はいかがですか」は患者が自由に話せる形式の質問であり、オープン・クエスチョンの具体例です。これが正解です。 - 中立的質問(ニュートラル・クエスチョン)
「痛みはありますか」は患者に「あるか」「ないか」を問う質問であり、閉じた質問に分類されます。中立的質問としては不適切です。 - 多項目の質問(マルチプル・クエスチョン)
「膝の痛みについて詳しく教えてください」はオープン・クエスチョンに該当し、多項目の質問ではありません。不適切です。 - 焦点型質問(フォーカスト・クエスチョン)
「お名前を教えてください」は情報収集のための具体的な質問であり、フォーカスト・クエスチョンには該当しません。不適切です。
ワンポイントアドバイス
問診では、オープン・クエスチョンを使って患者の主訴や背景を把握し、その後にクローズド・クエスチョンを用いて具体的な情報を確認する流れが重要です。質問形式ごとの特徴と活用方法をしっかり覚えておきましょう。