正常歩行について正しいのはどれか。
- 肩関節は同側の踵接地時に最大屈曲位となる。
- 膝関節は踵接地直後に伸展する。
- 骨盤は水平面において回旋運動をする。
- 骨盤は前額面において水平に保たれる。
- 骨盤は遊脚側へ側方移動する。
解答解説
正解は3です。
正常歩行では、骨盤は歩行周期において水平面で前後に回旋運動を行います。これは下肢の前進運動を助け、歩行効率を高める役割を果たします。
選択肢の解説
- 肩関節は同側の踵接地時に最大屈曲位となる。
誤りです。 肩関節は踵接地時に反対側が最大屈曲位となります。同側は伸展位になります。腕の振りが歩行周期を調整します。 - 膝関節は踵接地直後に伸展する。
誤りです。 膝関節は踵接地直後に軽度屈曲します。これは衝撃吸収の役割を果たします。 - 骨盤は水平面において回旋運動をする。
正しい記述です。 骨盤は水平面での回旋運動により、遊脚側の下肢を前進させやすくし、歩行効率を向上させます。 - 骨盤は前額面において水平に保たれる。
誤りです。 骨盤は歩行周期において若干の側方動揺を伴います。遊脚期では骨盤はやや傾斜します。 - 骨盤は遊脚側へ側方移動する。
誤りです。 骨盤は立脚側へ安定を保つため側方移動します。これにより支持基底面が安定します。
ワンポイントアドバイス
正常歩行の特徴は、骨盤の水平面での回旋運動、膝の衝撃吸収のための屈曲、反対側の腕の振りによるバランスなどが挙げられます。歩行周期を「立脚期」と「遊脚期」に分けてそれぞれの動きを整理して覚えると理解が深まります。