第53回

第53回理学療法士国家試験 午前問題71

肩甲骨の下方回旋に作用する筋はどれか。

  1. 前鋸筋
  2. 小胸筋
  3. 小円筋
  4. 棘下筋
  5. 鎖骨下筋

解答解説

正解は2です。

小胸筋は肩甲骨の下方回旋を引き起こす主要な筋の一つです。この筋は肩甲骨を前方下方に引っ張ることで下方回旋を助けます。

選択肢の解説

  1. 前鋸筋
    誤りです。 前鋸筋は肩甲骨を前方および外側に引っ張り、肩甲骨の上方回旋や外転に関与します。下方回旋には関与しません。
  2. 小胸筋
    正しい記述です。 小胸筋は肩甲骨を前方下方に引っ張る働きがあり、肩甲骨の下方回旋に作用します。
  3. 小円筋
    誤りです。 小円筋は肩関節外旋に関与する筋であり、肩甲骨の動きには直接関与しません。
  4. 棘下筋
    誤りです。 棘下筋は肩関節の外旋に関与しますが、肩甲骨の回旋には関与しません。
  5. 鎖骨下筋
    誤りです。 鎖骨下筋は鎖骨の安定化に関与する筋であり、肩甲骨の回旋には直接関与しません。

ワンポイントアドバイス

肩甲骨の下方回旋に関与する筋は、小胸筋、菱形筋、肩甲挙筋が主です。一方、上方回旋には前鋸筋や僧帽筋(上部・下部)が関与します。これらの筋の機能と肩甲骨の動きとの関連を整理して覚えると試験対策に役立ちます。