第53回

第53回理学療法士国家試験 午前問題70

頸椎の伸展に作用する筋はどれか。

  1. 頭長筋
  2. 頭長筋
  3. 頸板状筋
  4. 後斜角筋
  5. 前頭直筋

解答解説

正解は3です。

頸板状筋は頸椎を伸展させる筋肉です。頸板状筋は脊柱起立筋の一部で、後頸部に位置し、頭部や頸部の伸展および回旋に重要な役割を果たします。

選択肢の解説

  1. 頭長筋
    誤りです。 頭長筋は頸椎の前面に位置する筋で、頸椎の屈曲や頭部の安定化に寄与します。伸展には関与しません。
  2. 頭長筋
    誤りです。 1と同様に、頭長筋は頸椎の前面で作用し、屈曲運動に関与します。
  3. 頸板状筋
    正しい記述です。 頸板状筋は後頸部に位置し、頸椎を伸展させる作用があります。また、片側が収縮すると頭部や頸部を同側に回旋させます。
  4. 後斜角筋
    誤りです。 後斜角筋は頸椎の側面に位置し、主に第一肋骨の挙上や頸椎の側屈に関与します。伸展には直接関与しません。
  5. 前頭直筋
    誤りです。 前頭直筋は頸椎の屈曲や安定化に関与する筋であり、伸展には関与しません。

ワンポイントアドバイス

頸椎の伸展に関与する筋肉は、頸板状筋や脊柱起立筋群(特に棘筋や長筋)です。屈曲や回旋、側屈に関与する筋との違いをしっかり区別して覚えると、類似問題にも対応しやすくなります。