運動軸が2つの関節はどれか。
- 手指PIP関節
- 橈骨手根関節
- 膝関節
- 上橈尺関節
- 肩甲上腕関節
解答解説
正解は2です。
解説
運動軸(関節の運動が起こる回転の軸)が2つ存在する関節を特定する問題です。それぞれの選択肢について解説します。
- 手指PIP関節
誤りです。
手指のPIP(近位指節間)関節は蝶番関節(ヒンジ関節)であり、1つの運動軸(屈曲・伸展)を持ちます。 - 橈骨手根関節
正しいです。
橈骨手根関節は楕円関節であり、屈曲・伸展、撓屈・尺屈の2つの運動軸を持つ関節です。手首の多様な動きを可能にしています。 - 膝関節
誤りです。
膝関節は主に蝶番関節としての性質を持ち、基本的には1軸性の関節(屈曲・伸展)と考えられます。ただし、わずかな回旋運動が起こるため、1軸性に限定されない特性もありますが、問題文の趣旨から外れます。 - 上橈尺関節
誤りです。
上橈尺関節は回旋運動を主とする1軸性の関節です(回内・回外運動)。 - 肩甲上腕関節
誤りです。
肩甲上腕関節は多軸性関節(屈曲・伸展、外転・内転、内旋・外旋)であり、運動軸は2つ以上となります。
ワンポイントアドバイス
関節の運動軸を理解するには、その構造(蝶番関節、球関節、楕円関節など)を知ることが大切です。特に多軸性関節(肩関節)と2軸性関節(橈骨手根関節や顎関節)を正確に区別することが、国家試験対策として重要です。