脳卒中後の在宅高齢者について、ICFにおける活動の評価に最も関連する情報はどれか。
- 住環境
- 家族関係
- 認知機能
- 外出時の交通手段
- 活用可能なインフォーマルサービスの有無
解答解説
正解は4. 外出時の交通手段です。
解説
ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)では、「活動」は日常生活での具体的な行為を指します。例えば、移動や家事、外出などが含まれます。特に在宅高齢者にとって、「外出」は生活の質や社会参加に直接関わる重要な活動です。したがって、外出時に使用する交通手段は活動の評価において重要な情報となります。
各選択肢の解説:
- 住環境
住環境はICFの「環境因子」に該当します。活動に影響を与える要因ではありますが、「活動」の直接的な評価項目ではありません。 - 家族関係
家族関係はICFの「個人因子」に該当します。これも間接的な影響要因にあたりますが、活動の評価そのものには直結しません。 - 認知機能
認知機能はICFの「心身機能・構造」に該当します。活動の遂行能力に影響を与えますが、活動そのものの評価とは異なります。 - 外出時の交通手段
正解です。外出という具体的な「活動」に関連し、評価の対象となります。交通手段の有無や使用状況は、外出を遂行する能力の指標になります。 - 活用可能なインフォーマルサービスの有無
インフォーマルサービスは環境因子に含まれる要素です。活動に影響を与える可能性はありますが、直接的な評価項目ではありません。
ワンポイントアドバイス
ICFの「活動」は、個人が実際に行う日常的な行為を評価します。そのため、移動手段や外出の具体的な状況は活動評価の中心となります。ICFの枠組みを理解することで、評価と介入の適切なポイントを明確にできるようにしましょう。