甲状腺が分泌するホルモンはどれか。
- メラトニン
- オキシトシン
- カルシトニン
- バソプレシン
- パラトルモン
解答解説
正解は「3」です。
甲状腺は、主に以下のホルモンを分泌します:
- 甲状腺ホルモン(T3:トリヨードサイロニン、T4:サイロキシン)
- カルシトニン
カルシトニンは血中カルシウム濃度を低下させる作用を持つホルモンで、甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌されます。他の選択肢は甲状腺ではなく、異なる部位で分泌されるホルモンです。
選択肢ごとの解説
- メラトニン
メラトニンは松果体から分泌されるホルモンで、体内時計や睡眠リズムの調節に関与します。甲状腺とは無関係です。 - オキシトシン
オキシトシンは視床下部で産生され、下垂体後葉から分泌されます。子宮収縮や授乳に関与するホルモンであり、甲状腺では分泌されません。 - カルシトニン
正解です。 甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌され、血中カルシウム濃度を低下させる役割を果たします。 - バソプレシン
バソプレシンは視床下部で産生され、下垂体後葉から分泌されるホルモンで、腎臓での水分再吸収を促進します。甲状腺では分泌されません。 - パラトルモン
パラトルモンは副甲状腺(上皮小体)から分泌され、血中カルシウム濃度を上昇させます。甲状腺では分泌されません。
ワンポイントアドバイス
甲状腺は甲状腺ホルモン(T3、T4)とカルシトニンを分泌する重要な内分泌器官です。カルシトニンは血中カルシウム濃度を低下させる働きがあり、パラトルモン(副甲状腺)と逆の作用を持つことを覚えておくと理解が深まります。