統合失調症で正しいのはどれか。
- 急性発症は予後が悪い。
- 若年発症は予後が悪い。
- 女性は男性より予後が悪い。
- 男性の発症率は女性の約2倍である。
- 発症から治療開始までの期間と予後は無関係である。
解答解説
正解は 2. 若年発症は予後が悪い です。
各選択肢の解説
- 急性発症は予後が悪い
統合失調症は、急性発症よりも徐々に症状が進行する慢性発症の方が予後が悪い傾向があります。急性発症の場合、適切な治療を行うことで比較的早期に症状が改善することも多いため、この選択肢は誤りです。 - 若年発症は予後が悪い(正解)
統合失調症の発症年齢が若いほど、社会的スキルや職業スキルの習得が未熟なため、その後の生活や社会復帰において困難が生じることが多く、予後が悪い傾向にあります。特に10代後半から20代前半の発症が多く、若年発症は重症化しやすいことが知られています。 - 女性は男性より予後が悪い
一般的に、統合失調症の予後は男性よりも女性の方が良いとされています。女性の方が発症年齢がやや遅く、社会適応能力が残っていることが多いため、治療の効果も出やすいとされています。 - 男性の発症率は女性の約2倍である
統合失調症の発症率は、男性と女性でほぼ同程度とされていますが、男性の方が女性よりもやや早い年齢で発症する傾向があります。発症率に大きな性差はありませんので、この選択肢は誤りです。 - 発症から治療開始までの期間と予後は無関係である
発症から治療開始までの期間が長いほど、予後は悪化する傾向があります。早期に治療を開始することが重要であり、早期介入が予後の改善に寄与するため、この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
統合失調症は、若年発症であるほど予後が悪い傾向があります。また、発症から治療までの期間が短いほど予後が良好になるため、早期の介入が重要です。さらに、性差においては、一般的に女性の方が予後が良いことが知られています。