虚血性心疾患に対する運動療法が禁忌となるのはどれか。2つ選べ。
- 安定狭心症
- 代償性心不全
- 活動性の心筋炎
- I度房室ブロック
- コントロールされていない不整脈
解答解説
正解は3(活動性の心筋炎)と5(コントロールされていない不整脈)です。
解説
運動療法は虚血性心疾患の治療やリハビリにおいて効果的ですが、以下の病態では禁忌となります。
- 安定狭心症
狭心症が薬物や生活指導によって安定している場合、負荷試験などで安全が確認されれば運動療法が適応されます。
→ 禁忌ではない - 代償性心不全
心不全が代償的にコントロールされている場合、適切な監視下で運動療法が可能です。
→ 禁忌ではない - 活動性の心筋炎
心筋が炎症を起こしている状態では、運動により心不全や致死的な不整脈が誘発されるリスクがあるため、運動療法は禁忌です。
→ 禁忌 - I度房室ブロック
軽度の伝導障害であり、通常は運動療法が可能です。ただし、II度やIII度の場合には注意が必要です。
→ 禁忌ではない - コントロールされていない不整脈
不整脈が管理されていない場合、運動が血行動態を乱し、重篤な状態を引き起こす可能性があるため運動療法は禁忌です。
→ 禁忌
ワンポイントアドバイス
活動性の心筋炎とコントロールされていない不整脈は、運動療法を行う際に禁忌であることを確実に覚えておきましょう。一方で、安定した状態であれば、狭心症や代償性心不全でもリスク評価を行いながら適応可能です。