認知症の周辺症状であるBPSD(behavioral and psychological symptoms of dementia)はどれか。
- 失行
- 失認
- 妄想
- 見当識障害
- 遂行機能障害
解答解説
正解は3(妄想)です。
解説
BPSD(認知症の周辺症状)は、認知症に伴う行動や心理的症状を指します。主に以下の特徴を持ちます。
- 妄想:BPSDの代表的な症状で、「盗られ妄想」や「被害妄想」などがよく見られます。
→ 正解
その他の選択肢について:
- 失行
意図した動作を適切に行えなくなる症状で、認知症の中核症状に該当します。
→ BPSDではない - 失認
見たり聞いたりしたものを認識できなくなる症状で、これも中核症状です。
→ BPSDではない - 見当識障害
日付や場所、自分の状況を把握できなくなる状態で、中核症状とされています。
→ BPSDではない - 遂行機能障害
計画や判断力の低下により物事を進められなくなる状態で、中核症状に分類されます。
→ BPSDではない
ワンポイントアドバイス
BPSDと中核症状を区別することが重要です。中核症状は認知機能の低下が原因で直接的に起こる症状(失行、失認など)です。一方で、BPSDは行動や心理的変化を含む症状(妄想、不安、攻撃性など)を指します。この違いを覚えておきましょう。