第53回

第53回理学療法士国家試験 午前問題29

記憶障害の評価法はどれか。

  1. BADS (Behavioural Assessment of the Dysexecutive Syndrome)
  2. BIT
  3. CAT (Clinical Assessment for Attention)
  4. RBMT
  5. WCST

解答解説

正解は4. RBMTです。

解説

記憶障害の評価には、記憶機能に特化した評価法を用います。この問題では、それぞれの評価法の目的と対象を理解する必要があります。

各選択肢の解説

  1. BADS (Behavioural Assessment of the Dysexecutive Syndrome)
    BADSは遂行機能障害(実行機能の障害)を評価するためのテストであり、記憶障害の評価には使用されません。
    不適切
  2. BIT (Behavioural Inattention Test)
    BITは半側空間無視を評価するための検査で、注意機能の偏りを測定します。記憶障害の評価には使用されません。
    不適切
  3. CAT (Clinical Assessment for Attention)
    CATは注意機能を評価する検査であり、記憶障害の評価には使用されません。
    不適切
  4. RBMT (Rivermead Behavioural Memory Test)
    RBMTは日常生活に関連する記憶障害を評価するための検査で、記憶障害の評価に広く用いられています。具体的には、名前や予定の記憶、物の場所などを評価します。
    適切
  5. WCST (Wisconsin Card Sorting Test)
    WCSTは認知の柔軟性や遂行機能を評価する検査であり、記憶障害の評価には使用されません。
    不適切

ワンポイントアドバイス

記憶障害の評価では、RBMTのように日常生活に即した場面を取り入れた検査が重要です。他の検査法(例: Wechsler Memory Scale)も理解しておくと、記憶障害の特徴をより深く把握できます。