痛みを主症状とする疾患はどれか。2つ選べ。
- Basedow病
- Buerger病
- Ménière病
- 強直性脊椎炎
- 急性灰白髄炎
解答解説
正解は2. Buerger病と4. 強直性脊椎炎です。
解説
痛みは、さまざまな疾患において主な症状となることがあります。この問題では、それぞれの疾患の特徴を理解しておく必要があります。
各選択肢の解説
- Basedow病
Basedow病は甲状腺機能亢進症に伴う疾患で、動悸や体重減少、発汗過多が主な症状です。痛みは主症状ではありません。
→ 不適切。 - Buerger病
Buerger病(閉塞性血栓血管炎)は、四肢末梢の血管炎を特徴とし、虚血に伴う激しい痛みを訴えることがあります。特に安静時の痛みや間欠性跛行が認められます。
→ 適切。 - Ménière病
Ménière病は内耳のリンパ液の異常による疾患で、主な症状は回転性めまいや難聴、耳鳴りです。痛みは主症状ではありません。
→ 不適切。 - 強直性脊椎炎
強直性脊椎炎は脊椎や仙腸関節に炎症を引き起こす慢性疾患で、腰痛や背部痛が特徴です。進行すると運動制限や関節の強直が見られます。
→ 適切。 - 急性灰白髄炎
急性灰白髄炎(ポリオ)は、主に筋力低下や麻痺を引き起こすウイルス感染症です。痛みは一般的には主症状ではありません。
→ 不適切。
ワンポイントアドバイス
疾患の主症状を押さえる際は、臨床的特徴と関連する主要な病態生理を理解することが重要です。痛みを主症状とする疾患では、その原因(炎症、虚血、神経障害など)を考慮して覚えると効果的です。