図に示す両側支柱付き長下肢装具について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 外側支柱の高さは大転子から6cm下にする。
- 膝継手はオフセット式である。
- 下腿半月の位置は膝関節裂隙から2cm下にする。
- 足継手はダブルクレンザックである。
- 短下肢装具へと変更可能である。
解答解説
正解は4. 足継手はダブルクレンザックであると5. 短下肢装具へと変更可能であるです。
解説
この装具は、両側支柱付き長下肢装具で、主に下肢の安定性と支持を目的としています。設計や調整においては以下のようなポイントがあります。
- 4. 足継手はダブルクレンザックである
ダブルクレンザック継手は、足関節の屈曲と伸展の動きを制御し、支持性と機能性を両立させるために用いられる一般的な構造です。この装具にも使用されています。 - 5. 短下肢装具へと変更可能である
長下肢装具は構造を調整することで、短下肢装具へ変更することが可能です。特にリハビリテーションの進行に応じて変更することがあります。
各選択肢の解説
- 外側支柱の高さは大転子から6cm下にする
支柱の高さは一般的に大転子の高さに合わせますが、「6cm下」という具体的な数値は誤りです。 - 膝継手はオフセット式である
オフセット式膝継手は、膝関節の後方に軸を設置する形式で、装具全般で必ず使用されるわけではありません。この装具には採用されていない場合もあります。 - 下腿半月の位置は膝関節裂隙から2cm下にする
下腿半月の位置は膝関節裂隙に合わせるのが基本であり、「2cm下」という数値は不正確です。 - 足継手はダブルクレンザックである
正しい選択肢です。足関節の動きを制御するために採用されています。 - 短下肢装具へと変更可能である
正しい選択肢です。患者の状態や必要に応じて変更可能な構造が一般的です。
ワンポイントアドバイス
長下肢装具の構造や調整は、患者の体型や歩行状態に応じて細かく設計されます。膝継手や足継手の種類、支柱の高さなどは理解しておくべき重要なポイントです。ダブルクレンザック継手や装具の変更可能性は頻出事項のため、必ず押さえましょう。