70歳の男性。脳卒中による右片麻痺。現在のADLは次のとおりである。食事は普通食を右構えスプーン使用で自立。整容は自立。更衣は自立。トイレは部分介助。入浴は部分介助。排便処理は自力でできる上肢が猫背保持可能だが、車椅子への移乗は要視界介助を要。移動は車椅子で自立。排便や排尿は時々失禁がある。Barthel Indexの得点はどれか。
- 35点
- 45点
- 55点
- 65点
- 75点
解答解説
正解は3. 55点です。
解説
Barthel IndexはADL(Activities of Daily Living)の評価指標であり、以下の10項目について評価を行い、得点を合計します。今回のケースを各項目に基づいて評価します。
- 食事:自立(10点)
- 整容:自立(5点)
- 入浴:部分介助(5点)
- トイレ動作:部分介助(5点)
- 排泄管理:失禁が時々ある(5点)
- 更衣:自立(10点)
- 移乗:要介助(10点)
- 移動:車椅子自立(5点)
- 階段昇降:記載なし、仮に不可(0点)
- 歩行:該当せず(0点)
これらを合計すると55点となります。
各選択肢の解説
- 35点:この得点は低すぎます。今回のケースでは一部自立できている動作が多いため該当しません。
- 45点:いくつかの動作が誤った評価を含む場合の値です。
- 55点:今回のケースに該当する得点です。正解です。
- 65点:移動や入浴など部分介助のケースが過剰に高く評価された場合の得点です。
- 75点:完全自立が多く含まれる場合の得点ですが、今回の状況では該当しません。
ワンポイントアドバイス
Barthel Indexは実際の臨床場面で頻繁に用いられる評価ツールです。各項目の得点基準を正確に覚え、問題文のADL情報を一つずつ確認しながら得点を算出する練習を積みましょう。