第59回

第59回理学療法士国家試験 午後問題51

関節の組み合わせで正しいのはどれか。

  1. 肩関節 臼状関節
  2. 胸鎖関節 蝶番関節
  3. 上橈尺関節 車軸関節
  4. 腕尺関節 球関節
  5. MCP関節 鞍関節

解答解説

正解は「3」です。

上橈尺関節(じょうとうしゃくかんせつ)は、橈骨頭と尺骨切痕によって構成される車軸関節です。この関節は、回旋運動(前腕の回内・回外)を可能にします。他の選択肢は間違いで、それぞれの関節形状が正しくありません。

選択肢ごとの解説

  1. 肩関節 臼状関節
    誤りです。肩関節は球関節であり、臼状関節は股関節を指します。
  2. 胸鎖関節 蝶番関節
    誤りです。胸鎖関節は鞍関節に分類され、蝶番関節ではありません。
  3. 上橈尺関節 車軸関節
    正解です。 上橈尺関節は車軸関節であり、橈骨が尺骨の周囲で回転する運動を行います。
  4. 腕尺関節 球関節
    誤りです。腕尺関節は蝶番関節であり、主に屈曲・伸展運動を行います。球関節ではありません。
  5. MCP関節 鞍関節
    誤りです。MCP(中手指節関節)は球関節に近い運動をする顆状関節であり、鞍関節ではありません。鞍関節は母指CM関節(手根中手関節)に該当します。

ワンポイントアドバイス

各関節の分類(球関節、蝶番関節、車軸関節など)とそれぞれの特徴的な運動を正確に覚えておきましょう。特に誤答しやすい肩関節(球関節)やMCP関節(顆状関節)について整理して理解を深めておくと、試験で役立ちます。