脳卒中患者の身体機能評価に用いられる評価尺度はどれか。2つ選べ
- GMFCS
- MMPI
- NIHSS
- SIAS
- UPDRS
解答解説
正解は 3. NIHSS と 4. SIAS です。
各選択肢の解説
- GMFCS(Gross Motor Function Classification System)
GMFCSは主に脳性麻痺(CP)の患者の運動機能を評価するための分類システムで、脳卒中患者の評価には通常使用されません。この選択肢は誤りです。 - MMPI(Minnesota Multiphasic Personality Inventory)
MMPIは、心理評価のための質問紙であり、パーソナリティや精神的な問題の評価に使用されます。身体機能評価には用いられません。 - NIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)(正解)
NIHSSは、脳卒中患者の神経学的重症度を評価するための尺度です。意識、運動機能、視覚、言語などを総合的に評価し、脳卒中の重症度を把握するために用いられます。 - SIAS(Stroke Impairment Assessment Set)(正解)
SIASは、日本で開発された脳卒中患者の身体機能や運動機能の評価に特化した尺度です。関節の動きや筋力、感覚などを評価し、リハビリテーションに役立てるために使用されます。 - UPDRS(Unified Parkinson’s Disease Rating Scale)
UPDRSは、パーキンソン病の患者の症状を評価するための尺度であり、脳卒中患者の評価には通常用いられません。
ワンポイントアドバイス
脳卒中患者の身体機能評価には、NIHSSとSIASが一般的に用いられます。特にNIHSSは国際的に広く使用されており、SIASは日本で開発された評価ツールです。