第59回

第59回理学療法士国家試験 午前問題98

ミオクロニー発作で正しいのはどれか。

  1. 意識消失を伴うことが多い。
  2. 高齢で発症することが多い。
  3. 数分間持続する。
  4. 光刺激で誘発される。
  5. 片側性である。

解答解説

正解は 4. 光刺激で誘発される です。

ミオクロニー発作は、短時間の筋肉の素早い収縮が特徴で、全身または局所の筋肉が一瞬ピクッと動くような発作です。ミオクロニー発作は、特に光刺激(フラッシュ光など)によって誘発されることが知られています。光に敏感な人は、テレビやストロボライトなどによって発作が誘発されることがあります。

各選択肢の解説

  1. 意識消失を伴うことが多い
    ミオクロニー発作では、通常意識は保たれています。意識消失は伴わないことが多く、ミオクロニー発作中でも周囲の出来事を認識できることが一般的です。この選択肢は誤りです。
  2. 高齢で発症することが多い
    ミオクロニー発作は、若年層、特に小児や青年期に多く発症します。高齢での発症は一般的ではないため、この選択肢は誤りです。
  3. 数分間持続する
    ミオクロニー発作は非常に短く、通常1秒未満で収まります。数分間も持続することはなく、発作が長引く場合は他のタイプの発作が疑われます。この選択肢は誤りです。
  4. 光刺激で誘発される(正解)
    光刺激は、特に若年性ミオクロニーてんかん(JME)などでミオクロニー発作を誘発する因子として知られています。テレビの点滅やフラッシュ光などによって発作が引き起こされることがあるため、この選択肢は正解です。
  5. 片側性である
    ミオクロニー発作は通常、両側性または全身性に起こることが多く、片側性に限られることはまれです。この選択肢は誤りです。

ワンポイントアドバイス

ミオクロニー発作は短時間で収まる筋肉のピクつきが特徴で、光刺激で誘発されやすいことを覚えておきましょう。また、意識消失は伴わないことが多く、若年層での発症が一般的です。特に光刺激に敏感な場合、環境要因(フラッシュやテレビ画面など)に注意が必要です。