長期間の有酸素運動の効果として正しいのはどれか。2つ選べ。
- 安静時血圧の上昇
- 安静時心拍数の上昇
- 最大心拍出量の増加
- 骨格筋の毛細血管網の発達
- 安静時の交感神経の緊張亢進
解答解説
正解は3. 最大心拍出量の増加と4. 骨格筋の毛細血管網の発達です。
長期間の有酸素運動により、心血管系や骨格筋に適応が生じます。これにより、心拍出量が増加し、筋組織の毛細血管網が発達するため酸素供給能力が向上します。
各選択肢の解説
- 安静時血圧の上昇
この選択肢は誤りです。
長期間の有酸素運動は安静時血圧を低下させる効果があります。特に高血圧の改善に寄与します。 - 安静時心拍数の上昇
この選択肢は誤りです。
有酸素運動の効果により、安静時心拍数は低下します。これにより心臓の効率が改善されます。 - 最大心拍出量の増加
この選択肢が正解です。
長期間の有酸素運動により、左心室の容積増加や収縮力の向上が起こり、最大心拍出量が増加します。 - 骨格筋の毛細血管網の発達
この選択肢が正解です。
有酸素運動により、骨格筋の毛細血管密度が増加し、酸素供給能力が向上します。 - 安静時の交感神経の緊張亢進
この選択肢は誤りです。
有酸素運動は交感神経活動を抑制し、リラクゼーション効果をもたらします。
ワンポイントアドバイス
有酸素運動の効果は、心血管系(血圧低下、心拍数低下)と筋組織の適応(毛細血管密度増加)が中心です。特に安静時心拍数や毛細血管網の変化は、試験頻出のポイントです。圧の変化も押さえておくことが重要です。