第58回

第58回理学療法士国家試験 午前問題65

Ⅰ型アレルギーに関与する抗体はどれか。

  1. IgA
  2. IgD
  3. IgE
  4. IgG
  5. IgM

解答解説

正解は3.IgEです。

Ⅰ型アレルギーはアレルゲンに反応して産生されたIgE抗体が肥満細胞と結合し、ヒスタミンなどの化学伝達物質を放出することで起こります。これによりアレルギー反応が引き起こされます。他の抗体はⅠ型アレルギーに直接関与しません。

各選択肢の解説

  1. IgA
    この選択肢は誤りです。IgAは主に粘膜免疫に関与します。
  2. IgD
    この選択肢は誤りです。IgDはB細胞表面に存在し、抗体産生には関与しますが、Ⅰ型アレルギーには関係しません。
  3. IgE
    この選択肢が正解です。IgEはⅠ型アレルギーの主要な抗体で、アナフィラキシーや花粉症に関与します。
  4. IgG
    この選択肢は誤りです。IgGは細菌やウイルスに対する防御に関与し、Ⅰ型アレルギーには関係しません。
  5. IgM
    この選択肢は誤りです。IgMは急性期感染症に関与し、Ⅰ型アレルギーには関係しません。

ワンポイントアドバイス

Ⅰ型アレルギーは即時型アレルギーで、IgE抗体が関与する点を覚えておきましょう。他の抗体(IgG、IgA、IgM)は異なる免疫応答に関与します。