第59回

第59回理学療法士国家試験 午後問題45

特別支援学校の教育環境で誤っているのはどれか。

  1. 自立活動関係教室を設置する。
  2. 発達障害を有する児も在籍する。
  3. 学級編成人数は10名以上である。
  4. 複数の食形態での食事が可能である。
  5. ベッドタイプのトイレが併設された学校もある。

解答解説

正解は「3」です。

特別支援学校では、学級編成人数は10名未満であることが基本です。特別支援学校は児童・生徒一人ひとりのニーズに応じた個別的な教育を提供するため、学級編成人数は少人数制が原則です。一方、他の選択肢は正しい内容を含んでおり、特別支援学校の教育環境における特徴です。

選択肢ごとの解説

  1. 自立活動関係教室を設置する。
    正しいです。特別支援学校では、自立活動を重視した教育が行われるため、専用の教室が設けられています。
  2. 発達障害を有する児も在籍する。
    正しいです。発達障害を持つ児童・生徒も特別支援学校に在籍し、適切な支援を受けることができます。
  3. 学級編成人数は10名以上である。
    誤りです。 特別支援学校の学級編成人数は、通常10名未満(多くの場合6~8名)に設定されています。少人数制を採用することで、個別支援が可能になります。
  4. 複数の食形態での食事が可能である。
    正しいです。咀嚼や嚥下の能力に応じた複数の食形態(刻み食、ペースト食など)が提供されることがあります。
  5. ベッドタイプのトイレが併設された学校もある。
    正しいです。身体障害を持つ児童・生徒のために、ベッドタイプのトイレや専用の設備が用意されている学校もあります。

ワンポイントアドバイス

特別支援学校は、障害のある児童・生徒が自立や社会参加を目指せるよう、個別的な教育環境を整えています。学級編成人数の少人数制個別的な配慮の例を試験対策として覚えておくと良いでしょう。