PTB 式下腿義足のソケットにおける荷重部位で正しいのはどれか。
- 脛骨稜
- 脛骨粗面
- 脛骨末端
- 脛骨前内側面
- 脛骨顆部隆起部
解答解説
正解は4. 脛骨前内側面です。
PTB式(Patellar Tendon Bearing)義足では、膝蓋腱部、脛骨前内側面、下腿内側の筋腹部など、耐圧性が高い部位で体重を支えます。一方、脛骨稜や脛骨末端など骨が突出した部位は耐圧性が低く、荷重部位として不適切です。
各選択肢の解説
- 脛骨稜
この選択肢は誤りです。
脛骨稜は突出しており、荷重部位にすると疼痛や皮膚損傷が生じやすいため不適切です。 - 脛骨粗面
この選択肢は誤りです。
脛骨粗面も突出した部位であり、荷重には適しません。 - 脛骨末端
この選択肢は誤りです。
脛骨末端は荷重をかけると疼痛や潰瘍を引き起こしやすい部位です。 - 脛骨前内側面
この選択肢が正解です。
脛骨前内側面は耐圧性が高く、荷重部位として適しています。 - 脛骨顆部隆起部
この選択肢は誤りです。
脛骨顆部隆起部は関節部に近く、荷重部位としては不適切です。
ワンポイントアドバイス
PTB式義足では、耐圧性の高い部位を選んで荷重を分散し、痛みや皮膚損傷を防ぎます。義足装着時の疼痛や異常がある場合、荷重部位を再評価し適切な調整を行うことが重要です。試験では、耐圧部位と非耐圧部位を区別できる知識が求められます。