第58回

第58回理学療法士国家試験 午後問題26

救急措置で正しいのはどれか。

  1. 傷病者を発見した場合は一目散に駆け寄る。
  2. 傷病者の体をゆすって反応の有無を確認する。
  3. 応援者への最初の依頼は AED の手配である。
  4. 気道異物を探してから胸骨圧迫を開始する。
  5. 胸骨圧迫は 100~120 回/分を目安に行う。

解答解説

正解は5. 胸骨圧迫は 100~120 回/分を目安に行うです。

心肺蘇生(CPR)の胸骨圧迫では、1分間に100~120回のテンポで押すことが推奨されています。その他の選択肢は不適切な対応を含んでおり、救急措置として正しくありません。

各選択肢の解説

  1. 傷病者を発見した場合は一目散に駆け寄る
    この選択肢は誤りです。
    まず自身の安全を確認し、現場の状況を把握することが最優先です。
  2. 傷病者の体をゆすって反応の有無を確認する
    この選択肢は誤りです。
    傷病者に強い刺激を与えることは避け、肩を優しく叩いて声をかける方法が適切です。
  3. 応援者への最初の依頼はAEDの手配である
    この選択肢は誤りです。
    最初の依頼は「救急車の手配」と「AEDの準備」の両方を具体的に依頼するのが正しいです。
  4. 気道異物を探してから胸骨圧迫を開始する
    この選択肢は誤りです。
    気道異物の確認よりも胸骨圧迫を優先するのが心肺蘇生の基本です。
  5. 胸骨圧迫は100~120回/分を目安に行う
    この選択肢が正解です。
    胸骨圧迫のテンポは100~120回/分が適切であり、質の高いCPRの要件となっています。

ワンポイントアドバイス

救急措置では、まず自身の安全を確認し、現場を適切に管理することが最初のステップです。その後、反応の確認、通報、AEDの準備を指示し、胸骨圧迫を迅速に開始します。CPRの正しい手順やテンポは試験でも頻出事項なので、具体的な流れをしっかり覚えましょう。