第58回理学療法士国家試験　午前問題37

胸郭出口症候群で陽性となる検査はどれか。

1. Jerk テスト
2. Kemp テスト
3. McMurray テスト
4. Roos テスト
5. Thomsen テスト

解答解説

正解は 4. Roosテスト です。

胸郭出口症候群（TOS）は、腕神経叢や血管が圧迫されることで発生する疾患です。Roosテストは、両腕を外転90度、肘屈曲90度に保持し、手を開閉する動作を続けて血流や神経伝達の異常を確認します。他の選択肢はTOSの評価に関連しません。

各選択肢の解説

1. Jerkテスト
   この選択肢は誤りです。Jerkテストは肩関節の後方不安定性の評価に用いられます。
2. Kempテスト
   この選択肢は誤りです。Kempテストは腰部脊柱管狭窄症の評価であり、TOSには関連しません。
3. McMurrayテスト
   この選択肢は誤りです。McMurrayテストは半月板損傷の評価に用いられます。
4. Roosテスト
   この選択肢が正解です。Roosテストは、胸郭出口症候群の評価に広く用いられる検査です。
5. Thomsenテスト
   この選択肢は誤りです。Thomsenテストは上腕骨外側上顆炎（テニス肘）の評価に用いられます。

ワンポイントアドバイス

胸郭出口症候群の評価にはRoosテストやAdsonテストが用いられます。動作中のしびれや血流の変化が評価のポイントです。