頭痛を感じる痛覚受容器が存在しないのはどれか。
- 硬膜
- 脳動脈
- 脳軟膜
- 頭蓋骨膜
- 大脳皮質
解答解説
正解は 5.大脳皮質 です。
頭痛は、痛覚受容器が刺激されることで発生しますが、大脳皮質そのものには痛覚受容器が存在しません。頭痛は、硬膜や脳動脈、頭蓋骨膜などの痛覚受容器を持つ組織が刺激を受けることで生じます。
各選択肢の解説
- 硬膜
この選択肢は誤りです。
硬膜には痛覚受容器が豊富に存在し、炎症や伸展によって頭痛の原因となります。 - 脳動脈
この選択肢は誤りです。
脳動脈には痛覚受容器があり、血管の拡張や収縮により頭痛が発生します。 - 脳軟膜
この選択肢は誤りです。
脳軟膜にも痛覚受容器が存在し、炎症などによって頭痛を引き起こす場合があります。 - 頭蓋骨膜
この選択肢は誤りです。
頭蓋骨膜には痛覚受容器があり、頭部外傷や炎症で頭痛の原因となります。 - 大脳皮質
この選択肢が正解です。
大脳皮質には痛覚受容器が存在しないため、直接刺激しても頭痛は生じません。
ワンポイントアドバイス
頭痛は、痛覚受容器が分布している部位(硬膜、脳動脈、頭蓋骨膜など)の異常が原因で起こります。大脳皮質や脳実質は痛覚受容器を持たないため、これらが直接頭痛を引き起こすことはありません。痛みの原因部位を理解し、臨床で適切な対応を行えるように知識を整理しましょう。造(血管、硬膜など)にある痛覚受容器から生じることを理解しておきましょう。